フランスColumbiaのFC1058(10インチ、モノラル)です。紺地に銀文字レーベル、フラット重量盤完全初出。オリジナルのスピン付きのカッサンドル・ジャケットはわずかなシミのみ、あとはピカピカの新品同様。リブレット完備。美品。盤はピカピカの新品同様。素晴らしい保存状態です。収録は、ベートーヴェン「ヴァイオリンソナタ第9番 イ長調 op.47《クロイツェル》」。奏者はジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)セリニ・シャイエ=リシェ(ピアノ)1952年1月1日録音説明不要の名盤。エネスコ氏最後の公式録音。自宅での録音とも言われ、当時の限られた条件下での録音技術の限界を感じる音質ではあります。しかし、弦の音自体は十分に生々しく、演奏は強い意志と激しい情熱に満ちていて、氏の圧倒的な存在感を示しています。技術面では、もはや現役とはいえず痛々しいほどですが、細部でのグロテスクなまでに誇張したフレーズ処理が強いパトスを滲ませており、マクロ的な構想は揺ぎ無い造形美を打ち出した名演で、ヴァイオリニストとしての誇り高い堂々たる幕引きを魅せられる思いです。この演奏は1952年に録音されたものの、おそらく技術面での破綻が激しい為、当初発売が見送られたようですが、この演奏を正しく評価する関係者の強い要望で、1957年頃たった1度だけLP化されました。早くからエネスコの芸術を高く評価していた日本でも、70年代に東芝GR盤で優れた復刻がリリースされていて、十分この至芸を楽しむことが出来ます。CDでは近年発売された「オーパス蔵」盤が、この国内LP盤からの丁寧な板起こしでまずまずの復刻でした。テラ・レア盤。[注記]入札前に必ず自己紹介欄・注意事項をご一読下さい。Zenmarket.jp - buying service from Japanese online stores recommended by seller